外貨建て保険の見直し相談は、本当に沢山来ています。
生命保険などを扱っているファイナンシャルプランナーに相談をすると、外貨建ての生命保険を提案されることが多いようです。
外貨建ての保険には、外貨の高金利で運用できることや、円安への備えとして期待できるという話をされることあるようです。
しかし、外貨建て生命保険には、投資信託などよりもはるかに高い手数料コストがあるというデメリットが存在するために、円安になって利益が出ていたりすると、この際に解約して金融資産そのものから見直してみようと考える人がいます。
利益が出ているうちに解約すべきか?
今(2024.8)から5年ぐらい前に加入した外貨建て保険だと、円安が進んだことによって、含み益がでている人が少なくないようです。
ただ、解約すべきかどうか判断に迷う所としては、「日本の国力低下によって、さらに円安が進んだら、このままにしておいたほうが良いのではないか」と考えてしまうことがあるようです。
「円高に動いてから解約したほうが良いの?」ということを言われることも多々あります。
基本的には解約をお薦めしたい。
自分自身で考えて資産運用ができるなら、という条件付きではありますが、基本的に外貨建て保険は解約をお薦めしたいと思っています。
外貨建て保険は、やはり手数料コストが高い傾向が強いです。外貨建て保険の他にも、投資信託などで運用するタイプの変額保険に加入する例もありますが、こちらも総じて手数料コストが高い傾向があります。
保険のメインの役割である、保障がいらないようなら、いらない保険だと言えるでしょう。
運用する目的で加入するのなら、外貨建て保険の代わりには、米国債券などのその国の債券に直接投資をする方法、変額保険の代わりには、直接投資信託やETFを買って運用する方法があります。
その方が、コスト負担が低くなり、運用のパフォーマンスが、はるかに良くなると考えています。
最近では、インデックスファンドが良いということが、多くの人に知られるようになってきましたが。
そもそもインデックスファンドが良いと言われている理由は、インデックスファンドには、アクティブファンドよりも運用コストが低く抑えられるというメリットがあり、その他の理由と含めて、結果的にアクティブファンドの約8割よりも、インデックスファンドの方がリターンが高くなっていたという調査結果があるためです。
つまりは、資産運用でかかるコストを減らすことには、それだけリターンに直結するということです。
なので、運用するという目的ならば、外貨建て保険は、選ぶ商品としてよい選択肢だったとは言えないということになります。
ただ、自分で資産の運用や管理ができないのであれば、資産の運用と管理を他人に任せるという意味で、外貨建て保険を使うことも悪くないのかもしれません。
自分で資産の運用と管理ができるようになるために。
外貨建て保険の相談にのると、結果的に自分で自分の資産の運用と管理ができるようになりたいという人が多いようです。
そういう方に対して当社では、『金融リテラシーの向上』のために、複数回の相談や、マネー講座の受講、マネープランコンサルティングなどを行っています。