投資は堅実に行っていくことが重要だといいます。
投資の一般的なイメージとして、投資した元本が10倍にも20倍にもなるような大儲けすることもあれば、元本をすべて失うことになったり、借金を背負ったりすることもある、というイメージを持たれている人も少なくないようです。
投資は失ってもいい余裕資金の範囲でということはよく言われますが、堅実な投資を行っているのであれば、そこまで慎重になる必要はないと考えています。
では、その堅実な投資というのはどういうものなのでしょうか?
堅実な投資リターンの考え方。
『投資は、余裕資金の範囲で行いましょう!』とよく言われています。
ファイナンシャルプランナーや金融機関に相談すると、かなり高い確率でそういわれることが多いかと思います。
しかし、本当にそうなのでしょうか?と疑問に思うところがあります。
おそらく、このセリフをよく言う”お金の専門家”と思われる人たちは、自分で投資や資産運用をして、納得いく利益を手にすることができていない人に多いのではないかと思うのです。
投資のリターンというのは、投資した元本に対して何%と考えることになります。
つまり、投資元本が大きければ大きいほど、得られるリターンもその投資元本の大きさによって変わってくることになるわけです。
余裕資金の範囲でなんて考えて、少額だけ投資に使っている状態では、とても大きなリターンを得ることなんてできません。
そしてそこに堅実な投資の考え方のヒントがあります。
堅実な投資とは、リターンを何%と考えることから始まります。
このリターンの%を堅実な設定にするというのが、堅実な投資の考え方の第一歩です。
ではリターンは何%と想定すればいいのでしょうか?
よく聞くリターン設定は、分散投資をして年率5%や3%というのが多いように見受けられます。
そうです!
株式投資などの投資で得られるリターンというのは、年率にすると一桁台程度の数字なのです。
一年で10倍や20倍といったリターンを得られるような人は、たまたまとても幸運だった、ごく一部のラッキーな人たちだけなのです。
ラッキーというのは、願って手にできるものではありません。たまたま偶然、そして本当に運がよかった。たったそれだけであり、再現性があるのでもなく、ラッキーを手にすることがなく終わってしまうことの方がほとんどです。
宝くじがいい例です。隣の家が宝くじを当てたからと言って、自分も当たるなんてことは絶対ではありませんが、ほぼ間違くなく当たりません。
現実的に実現可能な投資リターンの限界点として例えるならば、株式投資で世界トップクラスの資産を築いたウォーレン・バフェットの運用利回りを参考にすると、年率にすると20%前後と言われれています。
世界トップの資産家になるための運用利回りが年20%程度ということは、一年で10倍や20倍にするようなリターンというのは、基本的に”ありえない”水準ということも考えられませんか?
つまり現実的には、年間に数%。これが堅実な目標となり、堅実な運用をする『誰もが手にできる』と考えられるリターンになるのです。
堅実な投資を行う方法?
堅実な投資とは何なのか?
先ほどのリターンの考え方からまとめると、年率5%程度ということになるわけですが、正確にはその考え方は間違ってはいないかもしれませんが、決して正しくもないと考えます。
というのも、投資というものの本質を理解していないがために、年率何%なんて具体的な数字を出してしまっているわけです。
投資とは、”リスクを取りリターンを得ようとすること”です。
そしてリスクを取るということは、”先のことは誰もわからない”ということです。
先ほどの話と少し矛盾しているようで、わかりにくいかもしれませんが、年率何%なんて数字は、後になって振り返ってみないと誰にも分らないのです。
将来のリターンを決めるなんてことは、不可能な世界だからこそ『投資』なのだと考えています。
将来の投資のリターンを見積もることなんてできない。
それなのに、年率5%を目指そうというのは、正直意味が分からないことと思います。
要は、堅実な運用を行うと、よくてもその程度のリターンに落ち着くと思われますよ、ということです。
それに、もしかすると、堅実な投資であっても、数年で投資元本が2倍、3倍と、年率5%よりも高いリターンを手にすることだって十分にありえます。
話をまとめると、堅実は投資というのは、投資のリターンを、ごく一部の人が手にすることができる”とんでもない利益”を設定するのではなく、投資を行う人であれば誰でも手にすることができる平均的なリターンで考えるというのがポイントというわけです。
誰にでも実行可能。誰でも手にできる利益。
これが、堅実な投資の基本的考え方です。
いわゆる”パッシブ運用”と言われる方法です。
そしてその”パッシブ運用”の代表的な投資手法が、インデックスファンドを使って投資をするということになるわけです。
何もパッシブ運用がインデックス運用だけとは考えてはいませんが、インデックスファンドという「とても分かりやすく」、「簡単で」、「だれにでも使える投資スタイル」があるのであれば、これほど便利で有効なものはないというわけです。
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