将来のお金のことが不安です。でも、投資するのも不安です。資産運用は本当に必要なのでしょうか?

資産運用は必要なのか?

YESでもあり、NOでもあります。なぜ資産運用が必要なのでしょうか?また、資産運用を必要としない場合というのは、どんな場合なのでしょうか?

資産運用が必要というのはなぜ?

資産運用が必要になるのは、だいたい次の2つのケースです。

① 老後の生活設計で、貯金するだけでは賄えそうにない。

② インフレになって、預貯金の価値が下がってしまうことを避けたい。

つまり、以上の2点がクリアできれば資産運用は必要ないということもできるわけです。

他にも、「投資が楽しい。」とか、「資産運用をしてどんどん資産を増やしたい。」といったパターンもあるかと思います。私の場合は、このパターンですが、こういったケースは、資産運用が必要だからというのとはちょっと違いますよね。

自分が資産運用を始めなければいけないのかどうか、ちょっと考えてみましょう!

貯金するだけで老後の生活設計は大丈夫?

老後の生活設計で、どのくらいのお金が必要か?

以前、金融庁が試算した数字が公表されましたが、年金以外に2,000万円の貯蓄が必要という話でした。

この話をそのまま受取るのであれば、公的年金を受け取り開始時に2,000万円の貯蓄を貯金だけで可能かどうかをしらべれば、資産運用が必要かどうかの判断基準として使えそうです。

公的年金の受取開始年齢は、現在のところ原則60歳~65歳となっています。

この受取開始年齢というのは、若い世代になるにつれて後ろに伸びて、最長65歳からという仕組みになっています。

そこで、今回は公的年金の受取開始年齢を65歳と設定して考えてみようと思います。

また、預金金利も今後もほぼ0に近いものと想定して計算してみると。

月々の貯金金額は、20歳であれば、月だいたい37,000円。30歳であれば約47,600円。40歳であれば約66,666円といった感じになります。

後は、この貯蓄を65歳まで続けることが可能であるかどうか、そこが資産運用が必要となるかならないかの分かれ道になると考えられるわけです。

如何でしょうか?貯金できそうですか?

預貯金ではインフレに対応できない?

預貯金のもう一つの問題は、インフレに弱いという事です。

インフレとは、現金の価値が下落する(物価が上昇する)ことを意味し、今まで同じお金で買えてたものが、将来同じお金では買えなくなってしまうということです。

例えば、家を買う際に、土地と建物で3,000万円で買えていたものが、将来同じところで家を買おうとすると、相場が4,500万円ぐらい用意しないと買えなくなってしまうといった話です。

この話は、何も家だけの話ではなく、身の回りの食料品や水道光熱費などにも当てはまります。要は、世の中で現金だけが価値が下がり、他のものとの交換価値が低くなってしまうわけです。

このような現在現象をインフレーション。インフレと呼んでいます。

日本ではデフレという現金の価値が下がらないもしくは、上がる現象が長く続いているため、インフレが起こるといった実感があまりないようですが、世界的にはインフレが起こっているのが、通常の経済状態とされています。

経済が活性化すると、通貨の価値は下落し、インフレが起こるとされています。

もし今後、日本の経済環境が活性化し、インフレ状態になるようだと、先ほどの老後の貯蓄額2,000万円では足りないことになるわけです。

その場合の、対応策としては月々の貯金額を増やすか、資産運用をしてインフレに負けない程度の運用をする必要が出てきます。

仮にインフレ率が2%だとすると、65歳の公的年金の受取開始時までに貯蓄しなければいけない金額だった2,000万円は、20代だと約4,860万円になり、30代だと約4,000万円、40代の人だと約3,300万円という計算になってしまいます。

それでも、貯金だけで貯えられるというのではあれば、資産運用は必要ないことでしょう。

しかし、「さすがに貯金だけ無理かも」ということであれば、真剣に資産運用をすることも考えなければいけないのかもしれません。

資産運用が必要ないパターンとは。

① 今後自分が生きている将来にわたってインフレが起きないこと。

② 老後の生活費として必要な金額をリタイヤ前に十分に貯金出来ること。

これが出来れば資産運用なんてする必要ないという事になります。

むしろ、資産運用なんてリスクがあることをあえてしない方がいいとさえ言えます。

世間では、資産運用をすれば資産が増えると当たり前のように言っているのを、頻繁に見かけます。金融庁などの国の機関でさえ、資産運用をしましょうと斡旋しているぐらいです。

しかし、資産運用はリスクある行為であることを忘れてはいけません。

10年以上の期間をかけてコツコツ積立、運用してきて、そこそこに利益が出てきたと思っても、たった一年でその利益がすべて消え、そして元本さえも割り込んで損失となってしまうといったことが十分に起こりえるのです。

その点を理解しながら運用しないといけません。

資産運用をした方がいいことはたくさんあります。しかし、不安感だけで資産運用をするぐらいなら、貯金額を増やすことに徹したほうがいいという考えも十分に理解できます。

むしろ貯金で何とか出来るのであれば、資産運用なんてしなくても十分だとも思っています。

自分の人生が貯金だけで何とかなるものなのか、それとも資産運用に取り組むべきなのか、ファイナンシャルプランナーなどに相談して調べてみるのもいいと思います。