ポートフォリオ運用にコストをかけることは無駄なのか?

複数の資産に分散投資をするポートフォリオ運用。

ポートフォリオ運用の狙いには、リスクを抑制しながら、できるだけ多くのリターンを得る効果があると期待されています。

ノーベル賞も受賞した、現代ポートフォリオ運用は、ポートフォリオの運用方法として有名で、最近ではAI(人工知能)など活用しながら現代ポートフォリオ理論に沿った運用を行うサービスも増えています。

しかし、そのポートフォリオ運用のために、年間1%以上のコストが発生することも多く、コストと期待できる効果のコストパフォーマンスについては、少し違和感も感じます。

分散投資にコストをかける意味はない?

今や投資の主流にもなりつつあるインデックスファンド、その生みの親とも言われる、ジョン・ボーグル(資産運用会社、バンガードの創業者)。

そのジョン・ボーグルが、分散投資にかけるコストに対する懸念について、自身の著書に書いていました。

現代ポートフォリオ理論などを持ち出して、分散投資の有効性を説明し、分散投資を勧めることによって、金融機関が手数料を高くしている可能性があるといっていました。

実際に、日本のロボアドバイザーと呼ばれる、AIを利用した現代ポートフォリオ理論に基づく運用を行っている会社では、年間1%以上の手数料がかかるようです。

ロボアドバイザーで投資をするETFと呼ばれる金融商品に係る手数料が、年間0.0数%。

そしてロボアドバイザーの利用料が、年間1%といった感じになっています。

さらに、そこに消費税が加味されれば、軽く年間1%を超えてきます。

問題は、ロボアドバイザーで採用している投資方法が、年間1%を超える手数料を払うに値する運用方法なのかという所です。

ジョン・ボーグルの意見を信じるなら、現代ポートフォリオ運用に年間1%以上は、払う必要のないコスト?

ロボアドバイザーなどが採用している、現代ポートフォリオ運用に、年間1%以上のコストを払うことに対して、ジョン・ボーグルは、先に紹介した書籍の中で、支払う必要がないコストと考えているように見受けられます。

AIなどを利用して分散投資するといったロボアドバイザーなどのサービス自体を否定しているわけではないようですが、もっとコストが低くなる必要があると考えているようです。

もし、分散投資に年間1%以上といった、ちょっと高めのコストを払うことになるぐらいなら、債券と株式の2つの資産に分散投資するだけの、シンプルで運用コストが安い投資信託などを利用したほうがいいと言っています。

債券と株式のインデックスファンドに分散投資をする投資信託であれば、年間0.数%の信託報酬手数料で運用できる投資信託は、いくらでも見つかります。

もっと言ってしまえば、実際に株式などに投資をしている身として感じている経験則でいえば、株式のインデックスファンドだけに投資をするだけの方が有効かもしれないとさえ思うところもあります。

株式のインデックスファンドを、定期的に買い増していく、言ってみれば、株式と現金のポートフォリオですね。

株式のインデックスファンドで探せば、0.0数%なんてものもみつかります。

コストはリスクという事を理解しよう!

コストというのは、はっきりいってリスクと同じです。

1%のコストがかかるという事は、1%下落することと同じ意味です。

コストがかかることは、その時点でパフォーマンスが1%悪くなる。

言われてみれば、当然のことなのですが、案外見落としやすい点です。

もし仮に、現代ポートフォリオ運用によって、リスクが0.5%抑制されたとしても、年間に1%以上のコストがかかってしまえば、なんの意味もありません。

それどころか、マイナスの効果となるかもしれません。

また、現代ポートフォリオ運用を利用することで、年間のリターンが3%の安定運用なんて言っても、そこに、年間1%のコストがかかってしまうと。

3%-1%=2%のリターンに落ちてしまいます。

だったら、債券多めで、株式と債券のインデックスファンドに投資した方が合理的なのではと考える人が出てくるのも当然のことですよね。

そもそもジョン・ボーグルが、インデックスファンドに着目していた最も重要なところは、投資パフォーマンスよりも、運用コストにあると感じています。

徹底的に無駄を排除し、効率的な運用をする方法。

それが、インデックスファンドだったという事なのではないかと思います。

それなのに、せっかく無駄のなくなったインデックスファンドを、現代ポートフォリオ運用などと言って、また複雑化し、手数料を高くしてしまっては意味がない。

本当の意味で、分散投資やポートフォリオ運用をするなら、もっとコストを削って行うべきなのではないでしょうか?

つまり、自分でできるところは、AIや運用会社に頼らず、自分で行うことで、低コストで運用する。

正直、現代ポートフォリオ理論を利用するのも、一定配分比率を守ってポートフォリオ運用をするのも、そんなに変わらないように思います。

はっきりって、ポートフォリオの運用のパフォーマンスを決める決定的な要因は、株式資産をどのくらい組み込むかです。

もっといえば、株式100%で運用できる人が、もっともリターンが大きかったというのが、これまでの歴史です。

手数料をかけない自分でできるポートフォリオ運用について考えてみてはいかがでしょうか?

0コメント

  • 1000 / 1000